ネイチャーポジティブとは

ネイチャーポジティブとは日本語訳で「自然再興」といい、「自然を回復軌道に乗せるため、生物多様性の損失を止め、反転させる」ことを指します。今の地球は過去1,000 万年間の平均と比べて10倍~100倍もの速度で生物が絶滅していくなど、いわゆるマイナスの状態にあります。この状況から、これまでの自然環境保全の取り組みだけでなく、経済から社会、政治、技術までの全てにまたがって改善を促していくことで、自然が豊かになっていくプラスの状態にしていこうというのがネイチャーポジティブの趣旨です。

国内では、2023年3月に閣議決定した生物多様性国家戦略2023-2030において2030年までにネイチャーポジティブを達成するという目標が掲げられています。2030年は温室効果ガスの削減目標やSDGs、パリ協定(※)など、さまざまなカテゴリーにおける目標年となっています。陸と海のそれぞれで30%以上の面積で健全な生態系を保全する30by30目標を含め、2030年ネイチャーポジティブを達成するために、個人・団体を問わず全員が連携して取り組んでいかなければなりません。

ネイチャーポジティブは「みんなで我慢する」のではなく、「生き物を含めたみんなで豊かになる」ための目標なのです。

基本戦略

一人一人が「ネイチャーポジティブ=生物多様性の損失を止め、反転させること」に資する消費・選択をできる経済社会づくりを推進するため、イメージキャラクターとその愛称を公募し決定したのが「だいだらポジー(DAIDARAPOSIE)」です。

「だいだらポジー(DAIDARAPOSIE)」は、日本各地で山や湖、川を作ったとして伝承されている巨人「だいだらぼっち」がモチーフで、地球のポジティブな未来を抱きしめて見守り続けるキャラクターとして制作されました。

※ネイチャーポジティブの普及、啓発等に資する媒体に無償で使用することができます。

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ネイチャーポジティブキャラクター「だいだらポジー」 | 環境省